かつては、草刈り場で草をとり馬に与え、薪取りをするなど日々の営みで里山暮らしがで保たれ、共有林などの存在によって人と動物との心地よい距離感が守られてきました。しかしそれらが失われた現代、薮になった暗い森が裏山に迫り、動物の気配を恐れ、日々耕作放棄地の草刈りに追われ、水が出たり斜面が崩れたりと多くの課題を抱えています。
今回は、生物多様性の森づくりや現代版の共有地であるコモンズの森づくりの専門家、坂田昌子さんと水の湧き出し場所を整えながら伝統的な工法「しがら組」を学びます。しがら組は、身の回りにある丸太や枝を活かし、土地を安定させる工法です。土が流れやすい場所で、水をゆっくり動かし、土砂の流失を抑えます。実際に手を動かして、自分の家に持ち帰ってみましょう!
山と人の暮らし
〜 心地よい繋がりを創るには 〜
実践編 / 水源の整え方としがら組み
< 日 時 >
2024年9月16日(月・祝) 10:00-16:00
< 場 所 >
木曽町開田高原 ドイツトウヒの森
木曽町開田高原西野5227-52
< 参加費>
木曽町民 :無料
町外参加者:3,000円
※前回8月3日のWS参加者は2,000円
⚪︎学べる3つの知恵・視点
1 . 水害や土砂崩れを防ぐ 伝統的な土木工法
2. 湧水・水源の整え方
3 . 枝葉などの活かし方
< ゲスト >
坂田昌子さん
生物多様性ネイチャーガイド /(一社)コモンフォレスト・ジャパン理事。生物多様性の保全に尽力し、日本各地を駆け回りつつ、生物多様性条約COPや地球サミットなど国際会議にも継続的に参加。高尾山の自然環境保全を中心に、生物多様性を守り伝えるためネイチャーガイド、ツリーハウス作り、生物多様性をテーマにしたイベントやワークショップ、勉強会を多数主催。生態系を読み解きながら行う伝統的手法による環境改善ワークショップを全国各地で開催。
開田高原「ドイツトウヒの森」は65年ほど昔、開田高原に入植開墾した方が自らの私有地にコツコツと創り上げてきたドイツトウヒ林を中心に、いくつもの池や広葉樹の森に囲まれる美しい森です。
木々の根元にはベニバナイチヤクソウなどの山野草が群生し、池には水鳥が集まり、リスなどの小動物も暮らす心地よい森となっています。
故人の想いを受とめて、次世代の私たちがこのドイツトウヒの森の舞台に知恵や技を学び、ご自身の身近な森作りに活かしてみませんか?
< 申込み >
下記よりお申込みをお願いいたします。
主催:一般社団法人Roots Ontake
協力:木曽町地域おこし協力隊 八山
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